ラビリンス堰

ラビリンス堰

■ラビリンス堰(Labyrinth weir)とは、直訳すると「迷宮」という意味で、その名の通り越流面形状が迷宮のようにジグザグしています。
一般に平面形状は、台形もしくは三角形を横方向に連続させただけの単純なものです。
■従来の直線型の堰よりも同一越流幅でのセキ頂長さを長くできるので、限られたスペースでの放流量の増大を図る事ができます。

ラビリンス堰

ラビリンス堰の適用効果
①洪水吐の小規模化
 ラビリンス堰は、通常の直線堰よりも放流能力が高いので、越流幅の低減が図れ、余水吐の小規模化が可能となります。
②洪水吐の維持管理の簡略化(操作の不要化)
 ゲートレスで放流能力を高められるので、洪水時のゲート操作の不要化、維持管理の労力・コストの低減を図れます。
③土砂分離施設
 低越流水深で十分な放流量を確保できるので、放流時の流水と土砂の分離に有効と考えられます。
④曝気施設としての利用
 ラビリンス堰は、単位水路幅当りのクレストが極めて長いので、用排水に効率よく酸素を取り込む施設として、四角堰より曝気機能の向上が期待されています。
⑤ダム規模の低減
 単位幅当りの越流量の増加により洪水吐の門数を減数でき、洪水吐部分の地山掘削土工量を減らせる他、地山掘削コストや法面整形・法面維持管理コストなどの関連コストの節減、ダム規模の低減、築造もしくは堤体改修のコストが節減できます。
⑥費用対効果の向上
 工期の短縮、掘削量の低減、越流高の低減、越流幅の低減、コンクリート量の減少による経済性及び施工性の向上が図られ、築堤やダム改修に於いてその費用対効果を高めるのに有効と考えられます。
⑦その他貯水容量の増大、設計洪水量の増大など洪水時の安全度を高めることができます。

ラビリンス堰

ページトップへ戻る

製品案内

  • 採用情報/採用に関する詳細はこちら
  • お問い合わせ/お気軽にお問い合わせ下さい
松原熔工株式会社
松原熔工株式会社 兵庫県加古郡稲美町印南1371
TEL : 079-495-1585
FAX : 079-495-2953